民俗学的考察
民俗学的見地から見る場合、最も注目すべきは「七つのお祝いに お札を納めに参ります」との一説であろう。古来から、7歳は男女の別が備わり社会の仲間入りをする年齢、とみなすのが全国共通の習慣である(数え年の7歳は、現代では満6歳になる年度を指し、現在でいえば義務教育が始まる1年前の年齢に相当する)。
乳幼児死亡率の高い昔は、子供が7歳まで生きることが難しかったため、無事な成長を願う儀式が必要とされた。そのなかで比較的多いのは、「赤ちゃんが生まれた直後、紙を人型に切って神棚へ祀り、7歳までの守り神とする。7歳の宮参りになると、それを氏神へお返しして、社会の仲間入りをする」というパターンである。かわらけの欠片や米(餅)を包んだおひねりといった古態もあるが、開けた地域では氏神のお札を用いることも多い。
つまり、7歳まで無事に育った子供は、庇護してくれた守り神をお返しする通過儀礼を経て、社会の一員として認められるようになり、同時にそれは、今まであった神佑を断ち、神霊の庇護なしに生きていかねばならないことを意味する。ゆえに「行きはよいよい、帰りは怖い」のである。
そのほか、生け贄にささげるために神社に行ったと言う説や、遊廓に行った男が(行きはよいよい)遊女に梅毒などの性病をうつされた(帰りはこわい)[1]という説もある
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